次の日。

望結は頭痛が酷く学校を休んだ。

朝、愛花にメールしたら

『お大事にね。ゆっくり休んで』

『了解!ありがと。いってらっしゃい!』

そして望結は学校が終わる時間帯に

愛花にメールを送った。

『学校終わったかな?おつかれ!』

10分後くらいに返事が来た。

いつもよりやけにデコメが多い。

『何かいいことあった?』

望結は聞いた。

『別になにもないよ?』

『もしかしてコクったとか?』

『うちにそんな勇気あると思う?』

ふと望結は考えた。

愛花に琉聖を譲って

新しいひとを見つけるのも

悪くないかもしれない。

ライバルのいない、

そんな恋をしてみたかった。

『ねぇ。愛花。望結琉聖諦めるよ』

『え?なんで?』

『琉聖は愛花に譲って

新しいひとを見つけるのも

悪くないかなって思ったから。』

『そうなんだ』

『だから愛花の事応援する!

コクって成功したら一緒に喜ぶし

もしフラれたら一緒に悲しむ!

それが本当の友達じゃん?』

『ありがとう!望結大好き!

望結の気持ちに答えられるよう

頑張るから応援してね♪』

『うん!』

『実はね…隠してたことがあるんだけど…

うち琉聖にコクったの!』

『え?マジで?良かったじゃん』

メールでは喜ぶ反面、

少し焼きもちやいていた。

応援するって言ったのに。

諦めるって言ったのに。

コノモヤモヤはなに?