『あたしも恋してみたいなぁ』

『恋すればするで大変だよ?』

そうだょね…

どうせ望結は恋なんかできないょね

望結には深い過去があった。

望結は一時期よく遊んでいた

男子がいた。

その子の名前は海斗(かいと)。

でっぱでチビで。

好きになんかなるか!

と思っていたけど、

遊んでいくにつれて

友達といい言い切れない存在に

なっていった。

(友達以上恋人未満といってもいい)

付き合って。

ある日海斗に友達を通して言われた。

最初は迷っていた。

誰が好きなのか分からないし

好きな人にもすきじゃない人にも

みんな接する態度が同じだからだ。

浮気されたらされたで辛いし

他の女子と話してるだけで焼きもちやくし。

結局返事はNOにした。

その次の日くらいだろうか。

海斗が一緒に遊んでいる友達。

琉聖(りゅうせい)が気になってきた。

琉聖は掃除の班が同じで

2人はいつでも話せる距離にいた。

ある時 愛花から報告された。

『うち琉聖好きかも』

『え?』

『ごめんね、黙ってて

なかなか言いにくくて。』

なんでいきなり!?

愛花とライバルなんて嫌だよ!

愛花だってライバルになって

喧嘩になったんでしょ?

恋敵で友達無くしたくない!

『望結が琉聖格好よくない?

とか言ってそのたび見てたら

なんか格好いいなと思えてきて…』

『そうなんだ』

『ごめんね。いきなり』

謝ることないよ…

でも愛花とライバルの方が燃える!

友達でもあるけどライバルでもいようね!

『うん!』

2人は固い約束を交わした。