『そんな事があったんだ…』

『うん。どうしよう』

望結は相談になんて

乗ったことが無かったから

少し困っていた。

『ねえ、今日の帰りちょっと

付き合ってくれない?』

『あ、うん。いいょ』

『ありがとー』

そして望結と愛花は

学校帰り喫茶店に寄った。

『さっきはありがと。

相談に乗ってくれて。』

『ううん。大したこと

出来なかったけど…』

『そんなことないょ。

話聞いてくれただけでも嬉しい。』

少し微笑んだあと愛花はすぐ

暗い顔になった。

『どうした?まだ悩み事ある?』

『聞いてくれる?』

『望結でよければ♪』

実は愛花は喧嘩していた相手が

愛花の恋のライバルでもあった。

『それは辛いよね…』

『協力してあげるって

言っちゃったんだ…』

『自分も好きだなんて言ったら

絶対喧嘩がひどくなるし

嫌がらせされるに決まってる』

恋をしたことがない望結には

その気持ちが分からなかった。

最初は。