あたし、吉岡美羽は
ただの高校2年生。



そんなあたしには今隣に
ものすごーくウザいやつがいる。



そう、やつの名は
桐山風雅
いいかんじに背も高くて
顔も整っている
そう、いわゆるイケメンってやつ。
そんなやつは
いつでもモテモテで。





「おいブス、朝からすげー顔してんぞ
何考えてんだよ」




しまった…顔に出てた!!
にしても…



「はぁ?ブスってなによ!」




「本当のことを言ったまでだけど?」



きぃぃぃぃ
朝からイライラする。


「あっそ。いちいち言わなくてもいいじゃない」



「忠告してやったまでのことだ。感謝しろよ。」


「するわけないじゃん」



「もー!あんたら朝からうるさいわね他でやりなさいよ」



この子はあたしの親友の
坂田りん
ほんとに美人すぎるくらい美人




「だってあの毒舌野郎が〜!」



「あ?だれが毒舌野郎だ」



うっ…
こっわ…
すごい目つきでにらまれてる…
でもここで負けるわけにはいかないんだから!


「は?あんたにきまっ…」


パチっ




「いったぁぁぁあなにすんのよ!」



「ふっ」




「もうあんたらほんと仲いいわね〜」



「は?りん?どうしちゃったの?こんなやつと仲良いわけないじゃん!!」




「そーだぜ坂田。俺がこんなやつと仲良くするとでもおもうか?」



あーもうほんとうざい!
なんなのよあいつ!




「ていうかさ〜未羽と桐山っていつからあんなのになったの?」



と休み時間、りんに聞かれた。



「いつっていわれましても…」


あたしも突然だったからわかんないんだよね





それは新学期ーーー



あたしは新しいクラスに行くために
教室に入った。



「りん〜おはよっ」


「おはよ」


今年もりんと同じクラスだと
かなりうかれて
荷物を整理して席について
まわりをみてみると
女子の集団がありまして




わーもうグループとかできてるのか…



なーんて思ってたら
え?え?え?
おとこ?!
中に一人だけ男がいる!!



いったいどんなやつなんだと
みていたらやつが
こっちを向いてほほえんだ



やばい…目があってしまったよ
どうしよしかもあたし今完全に
顔ひきつっちゃったよ…




…しかもあの笑顔超不気味!
関わりたくないなぁ…






ーーーいま俺の周りには女しかいねぇ
香水くせぇし声うるせぇし
まじ騒ぐなっての



…なんだかさっきから視線を
感じる
だれなんだよ…うっとーしいな





その時1人の女と目があった
バチッーーー



そして俺はいつもする
営業スマイルをした。



これであいつも俺に惚れんだろ


とか考えてたらとても気味悪そうに
顔をひきつらせた




「ちっ…」



なんなんだよあいつ
俺の営業スマイル見て
あんな顔したやつ
いままでみたことねぇ
まじなんなんだよあいつ…



このとき俺の中には
正体不明のイライラばかりが募った。




「なるほどね〜
まっ、がんばりなさいよ〜」





なにをがんばるんだか…


そう言ってりんは席に戻っていった



















「はぁ?なんなの?あんたに関係ないし!」


「ふっ」


「鼻でわらうなー!!」



「ま、せいぜいがんばれば?
無駄だと思うけど。」



「うるさいわね!」



そうこいつ桐本悠雅は
最近やたら絡んでくる。


最初はただのクラスメイトだったのに…。


「あんたらが1番うるさいわよ。
他でやりなさいよ」




「りんちゃーんだってあの毒舌野郎が!」


そうりんちゃんとは
私の友達坂田凛
美人だって学校中で有名。




















「お前朝朝からぶっさいくだな」