先生は年下の×××!

「ガリ、職人……」


フラフラとよろめくチャラ男。
ガリ職人、刺激が強かったかな。
ガリガリだから余計によろよろ見えるわけだけど。


「そう、あなたはガリ職人なの。だから私の手を握ることは出来ない」



言ってやったわ。
言ってやったわよ。



「それでも、」



ーーふわっ



えっ。
チャラ男がわたしの頭をぽんぽんと叩いた。



「君を、幸せというタレに漬けることが出来る」



「?!!」



もうっもうっ
わたしの心はピリ辛ホットなタレでたっぷたぷよーーー!!



「にっ、2度漬けは、禁止なんだからぁ」



わたしがそう言うとチャラ男は、笑って、



「それじゃあ、一口でいただくよ」


って枯れたキャベツの髪を小刻みに震わせながら、
ポケットからおもむろに出した唐揚げを一口で食べた。