～天夜side～

うるさいわけでもないが、それでも鬱陶しいとは思う、ざわざわとした空間。

今から話そうとしてるんだから、静かにして欲しいものだ。

「あー、初めまして。葵 天夜です。
ずっと入院してて学校は小学2年生以来です。
勉強の方は入院中に一応していたので、大丈夫だと思います。
以上！これからよろしくねー。」

とりあえず、適当に笑っておこう。

うーん、それにしても女子からの視線がいたい。
朝のがいけなかったのかなぁ…。
でもさ、暴走族が人気だなんて普通思わないよ。
仲良くやっていきたいと思ってるのに、この調子だと難しそうだ。

「じゃあ、そこの空いてる席に座ってね。」

「あ、はい。」

担任の教師に優しく言われ、指定された席を見れば、なんとその席は……





























一番前の席だった。