「それで、その結界ってどうやるの?」

まぁまぁ、そう焦るなよ。

「結界は全員が使えるようになってほしい。
でもその前に出来るようになってほしいことがあるんだ。」

私がそう言えば、三人の頭に疑問符が見えた。
「何をするのか気になる」って顔だな。

「なに、簡単なことだよ。
さっき雷雨が説明してたことをやってほしいんだ。」

「俺が……?
あ、あぁ!霊力を体ん中でグルグル回すやつのことか!」

そうそう、それそれ。
あれは霊力をコントロールする上で基礎中の基礎なんだよね。
だから、出来るようになってほしいというか、出来ないと困るんだよなー。

「…それが出来れば、結界の作り方を教えてくれんのか?」

「もちろん。」

てか、なにげに総長さんノリ気だよね。
私の話も一番真剣に聞いてるし。

「……。」

き、急に黙ったんですが。
え、なに。何か悪いことした?

「え、えと……?」

「クスッ。
十夜。やり方を教えてほしいなら、そう言わなきゃ。
天夜ちゃんは会ったばっかりなんだから伝わらないよ。」

え!?
教えて欲しがってたのか?















………よくわからん。