祓って、恋して、戦って~strong my partner~

慣れってすごいね。
私もいつか慣れたりするんだろうか。

「ボーッとすんな。行くぞ。」

「え、あ、うん。」

しまった。また自分の世界とやらに入ってしまっていた。
てか、私って総長さんの後ろを歩くこと多いよね?
なぜだろう。

あ、そういや姫がどうたらこうたら言ってたような……。
それが関係してるのかな。

「おい。」

「あ、ごめんごめん。」

またやってしまった。
うーん、気を付けなきゃ。


「さ、何か質問はある?」

部屋に行き、皆がそれぞれの場所に座ったところで話を切り出した。
まぁ、大体予想はできるんだけど。

たぶんどうやってあの巨体を吹き飛ばしたのか聞きたいんだろうな~。
霊力を使ったとしか言ってないから余計気になってそう。

「なぁなぁ!」

「どうしたの、雷雨。」

「感想でもいいか?」

感想?
いきなり予想外の展開でテンパる。

「別に構わないけど…。」

何を言うつもりなんだろ。

「えっとだな!とにかくすごかった!!
お前のなかでグルグル回ってた霊力が、半分くらいバーッて飛び出したと思ったんだ。
そしたら、お前に凄みが増しててすっげぇビビったぜ!!
そんで、飛び出した霊力が、今度はお前の周りをグルグル回ってて面白かった!
なんつーか、『お前が霊力を身に纏ってる』みたいな感じがした!!」