祓って、恋して、戦って~strong my partner~

とまぁ、冗談はさておき。
私は上に拳を突き出して怪物が落ちてくるのを待つ。

何をするつもりなのかは、怪物にだってわかりきっていた。

けど、何も出来ることがないまま、私へと近づいてくる。
さようなら、怪物。

腕にズシリと重力がのしかかる。
それと同時に耳元で怪物の断末魔が響いた。

やがて限界を迎えた怪物の体が、光の粉となって弾けとぶ。
悪霊の最後とはあまりにも呆気ない。
何度も見たことのあるその光景が、私の体の緊張を和らげていく。

雑魚相手といえど、あんな巨体を目の前にすれば、強張ってしまうのは仕方のないことだと思う。

「ふぅ。」

はぁー、疲れた疲れた。
久々に体を動かすと、やっぱり疲れるもんだ。
明日筋肉痛になったりしないよね……。
なったらどうしよう。
いや、もちろん、どうしようもないのは理解してますよ。はい。

お風呂の時に筋肉を解すと筋肉痛になりにくいって本当かな。
よし、試してみるか。

「……や、……んや。
ちょっと、天夜!
自分の世界に入ってないでさっさと現実に戻ってきなさい!!」

「うぉぉ!」

び、びっくりした~。