祓って、恋して、戦って~strong my partner~

そのあと、ちょっとだけ雑談をしていたらチャイムが鳴った。
少しだけ親しくなったのかな。
親睦を深めることは大事だよね。


授業は滞りなく進み、放課後となる。


「葵さん、また明日!」

「うん、またね。」

タチバナさんと手を振りあう。
彼女は本当に親切だった。

移動教室の場所とか教えてくれて、一学期の授業がどんなだったのかとか、クラスはどんな感じとかを話してくれた。
ああいう子を『いい子』と呼ぶのだろう。

さぞかしモテるんだろうなぁ。

「おい。」

「総長さん?なにか用?」

「……今から倉庫に行く。」

あ、なるほど。
一緒に行動しないといけないから、ついてこいって意味か。

「はいはーい。すぐ用意するからちょっと待って。」

「……。」

反応はない。多分、待っとくから早くしろとでも言いたいのだろう。

せかせかと帰る用意をして、鞄を持つ。

「お待たせ。」

「ん。」

総長さんは短く返事をして歩き出した。
私はその後ろでトコトコとついていく。