祓って、恋して、戦って～strong my partner～

「ふーん。」

またその返事かっ！

「お、十夜ってばやる気？」

「おっしゃ、やろうぜ！
ちょーおもろそうだし！！」

え、二人には総長さんがやる気あるように見えるんだ。
さすがなのかな？

「天夜～。」

「美子、どうした？」

美子は盛り上がっている三人を横目にこっそりと聞いてきた。

「『あの事』は話さなくていいの？」

「あぁ……。それはまた後日話す予定。」

今はまだ、始まったばかりで、時じゃない。
もっと、もっと時が経たないと、準備ができないと彼らに『あの事』は話せない。

「今はとにかく強くなってもらわないと…。」

一人言のように呟く。
その隣で、美子は心配そうに私を見つめていた。
相変わらず、心配性だなぁ。

「心配いらないよ。危険なことは極力させないから。」

「晴久たちのこともそうだけど…でも、私はあなたをっ」

「なぁ、天夜ー！」

美子の言葉は小川くんに遮られる。
私は美子が言いたかったことをわかっているから、わざと小川くんのほうに行った。