祓って、恋して、戦って~strong my partner~

「これは、君達にもメリットがあるんだ。
とりあえず、一番のメリットは霊に対抗できるってことかな。」

このメリットは、霊が見える人にとってとてもありがたいものなはず。
なんせ、今まで自分の悩みの原因に対抗できるんだから。

「ふーん。」

あれ、総長さんってば、興味ないの?
それとも、あんまり感情を表に出さないだけ?

うーん、わかりずらい…。

「それってさ、俺らに自由はあんの?」

「ふぇっ?」

どういうこと?

「俺らの行動が全部あんたらに制限されるとかあるわけ?」

そんなの……

「ないないっ!
制限なんてほとんどしないよ!
そりゃ、霊力の使用についてちょっとはするけどさ。
霊力の使い方は、日常生活の合間をみて教えていくって方針らしいし。」

これでもかって言うくらいに首とか手を振って否定する。
必死さが伝わりすぎてちょっと引かれたけど、気にしないでおくとしよう。

「じゃあ、俺らは今まで通りの生活が遅れるってことか?」

その質問にも、これまた大袈裟にうなずいて見せた。