祓って、恋して、戦って~strong my partner~

「ずっと九十九が優位にたってて、余裕ぶっこいてたんだけど…最近になってそうもいかなくなってね。」

「なんかあったのか?」

小川くん。今の当たり前の質問だけどさ。でも君、あんま話の内容を理解していでしょ。

そんなもんなのかー、ぐらいにしか思ってなさそうだよね。

まぁ、いっか。

「なんかあったというより、なんかありそうなんだよね。
不穏な動きがあって、嫌な予感がするなーって感じかな。」

実際に陰陽師の実力はここ数年で急激に伸びていた。
裏技でも見つけたのか?

「九十九の嫌な予感って結構当たるから、『不安だ、対策しとこう』ってなったんだ。
そんで、一般人で霊力の強い人を味方にしようってことを考えた。
君らはその候補者なんだよ。」

「なるほどな。
それで、監視役ってのはなんだ?」

あぁ、そういやまだ説明してないんだっけ。
すっかり忘れてたよ。

「味方になってもらうってことは、霊力の扱い方を教えるってこと。
でもね、霊力を悪用すると、人を殺すことだってできてしまう。
そうならないように監視役がつくの。」

何も言ってこないから、総長さんは納得したようだ。
他の二人はどうかな。

「晴久~。ちゃんと聞いてた?」

「聞いてるよ。ちゃんと理解もしたよ。
だからそんなに疑わしそうな目をしないで。」

美子とイチャついてるのが癪にさわるが、わかってくれたみたいだ。

「難しーことはわかんねぇけど、何となくはわかったぜ!
要するに、戦力として味方についてほしいけど、調子に乗んないように見張るってことだろ?」

だいたい似たような感じだし、よしとしよう。