授業が終わり、私はパンとジュースを買ってから屋上へ向かった。

「遅いわよ!
待ちくたびれちゃったわ。」

いや、まず、なんでお前がここにいるんだ。

「美子……。私はお前を呼んだ覚えはないんだが。」

「私も呼ばれた覚えはないわ。勝手に来たに決まってるじゃない。」

そんな満面の笑みで言われると、怒る気もなくなる。

まぁ、美子は私達のことについて大体を知っているから、いても別に問題はないか。

「ね、早く話してよ!」

「わかってるよ。監視役の詳しい説明の前に、いくつか質問と確認がある。」

私がそう言えば、三人とも疑問符を浮かべていた。
美子だけはなんとなく察したいるようで、楽しそうに笑っている。

「えーと…とりあえず名前の確認をしてもいいかな?」

たぶん、ちゃんと全員の名前を覚えてると思うけど、もし間違ってたら悪いしね。

「左から、三早 晴久
小川 雷雨
霧谷 十夜であってるか?」

「あってるわよー。」

よかった。間違ってなかったみたいだ。