祓って、恋して、戦って～strong my partner～

とりあえず、表情だけで肯定をしておく。

「大変ねぇ。
ちょっと助けてあげよっか？」

「は？」

いったい何をするつもりだ？
おもいっきり顔をしかめた私を見て、美子は「大丈夫よ」と言うように優しく笑った。

これは絶対に大丈夫じゃない。

「いや、別にいい…。」

「はーい、ちゅうもーく！」

人の話をきけぇ！！
何をするつもりかは知んないけど嫌な予感しかしない。

全員の視線が集まったところで、美子は満面の笑みで言った。

「見ての通り、この子は私の大事な友人よ。
だから、もし手を出したりなんかしたら、どうなるか……わかってるわよね？」

ただでさえ青白かった周囲の顔色は、さらに真っ白になってしまった。

「お前が言ったらシャレになんないんだよ！」

「だって冗談じゃないもの。
うちの組を総出してあなたに手出ししたやつらを潰す気よ？」

さすが極道の娘。
やることが物騒すぎる…。

「ふふっ。皆ビビったみたいね。
じゃ、私はもうひとつの用事を済ませてから帰るわ。」

「あ、うん。」

なんて自由なやつなんだ…。
けど、もうひとつの用事ってなんだろう？
そんな私の疑問はすぐに解決した。