祓って、恋して、戦って~strong my partner~

「困ったことがあったらいつでも言ってね!」

「うん、色々とありがとう。」

橘さんっていい人だな。
この調子で他の女子とも仲良くなれるかもしれない。
うん、そんな気がする。



どうやら、その考えは甘かったようだ。

「あんた、いったい十夜様たちとどういう関係なのよ。」

怖い。すごく怖い。
冷静に聞かれてるけど、雰囲気がピリピリしてる。敵意をヒシヒシと感じるよ。

答えにくいなー。

「なんとか言いなさいよ!!」

「うぉ、こわっ!」

いきなり机を叩かないでよ、ビックリするだろ。
教室にいる人も見学してないで助けて欲しい。

「どういう関係って、親のつながりでちょっと縁があるだけ、みたいな?」

「本当でしょうね。」

嘘です。
いや、あながち嘘じゃないけど、ほとんど嘘です。
でも今更そんなこと言えるわけがない。

「嘘なわけないじゃん。アハ、アハハハハ。」

「十夜様、本当ですか?」

え、マジですか。てか、様づけですか。
そこ聞いちゃうの?確認とっちゃうの!!?
総長さん、話を合わせたりしてくれないかな。
アイコンタクトで伝わったりするかな?

「…………。」

「どうなんですか?」

頼む、総長さん!!