「苺お嬢様、わたくしは
もうそろそろ行かなくてはなりません。
ここからお一人になるのですが…
大丈夫でございますか?」


あぁー、そうだった…

「松野、私はきっと、
お父様やお母様のような
立派な人間になるから。

だから、心配しないで?
それと… 本当に今までありがとう。
松野にはとっても感謝してる。
私の執事をやってくれて、ありがとぉ」

実を言うと、松野は今日で
私の専属執事から外れる。
今イギリスにいる 私のお父様の秘書に
明日からなる予定なんだ。

約10年間、私の専属執事だった松野は
めったに私から離れることがなくて
本当に長いこと一緒にいたなぁと思う。