「あれ、高岡さん、どうしたの?」
よかった! あっちから話掛けてくれた!
「あのね、さっき担任の先生から、
放課後に用があるから来て欲しいって。
椿くん、部活あるよね?」
私の話を聞いた椿くんは
一回考えこむ仕草をしてから
ニッコリ笑って言った。
「今日は話し合いだけだから平気だよ!
高岡さんと話せるし! もちろん行く‼」
まぶしい笑顔で言われたら
嬉しくなっちゃうな、なんて思いながら
じゃあよろしくね、また放課後に!
と軽く約束してからその場を去った。
この事が、私の未来に
深く関わることになるなんて、
思ってもみなかった……。

