あなたの色は苺色。





「ねぇ、 …大丈夫?」

え? 誰かに声をかけられて
振り返った先に居たのは
真っ黒なストレートな髪の毛が
とても印象的な、美人の女の子だった。

「そんなとこに突っ立ってないで
教室に入りましょ?」


そう言われて、ここが
教室前だったことに気づく。

そして私が返事をする前に
彼女はドアを開け、入っていく。

「ほら、もうそろそろ
担任が来るわよ?」

それを聞いて、私は慌てて中に入った。