ちょっと冷めた女の子

「お待たせ~」

数分後、呑気な声とともに先輩は私の元に現れた。

うん。機嫌悪くはなさそう。

「いえ、行きますか」

♪~♪

先輩は鼻歌を。私はたまに携帯を。
今のところ会話はない。

「あの…」

「ん?」

「いや…。先輩の家ってこっちの方なんですか?」

「んーん。違うよ。」