ホッキョクグマの赤ちゃんはとても可愛らしく お母さんらしきクマに甘えていた。 桜ちゃんは赤ちゃんクマを観ながら、私の手をギュッと握る。 こんな時 桜ちゃんを自分のお腹から産んであげたかったって……しみじみ感じてしまう。 そんな私の気持ちがわかるように 紀之さんはそっと私の肩を抱く。 「時間がないぞ。サル山に行こう!」 元気よく彼が言い 私と桜ちゃんは元気に返事をする。 そうだ 時間がもったいない。 動物園を楽しむぞー! たくさんたくさん遊んで たくさん想い出作ろうね。