隣に座っていいですか?これはまた小さな別のお話


家に帰ると

グッタリ。

疲れました。
でも
紀之さんのおかげで買い物終了。
あと少し細かい物はあるけれど
今日じゃなくても大丈夫な品物だからいいとしよう。

「おとうさん。いくちゃんママおかえりなさい」

モコモコトイプーのチョコを抱っこして、玄関までお出迎えの桜ちゃん。

「おかえりなさい」
その後ろからお団子ヘアのスーパー家政婦葵ちゃんもお出迎え。
専門学校へ通いながら相川家で働いている。

実は
相川さんの恋人というけれど
突っ込んで聞けないので真実は不明。

明るくて優しくて元気な女の子。
桜ちゃんのお友達。

「ただいまー」
ホームセンターから無料の軽トラックを借りて、いっぱい買ってきました。

「チョコのごはんもかってきてくれた?」
心配そうな桜ちゃんの頬っぺたをプニプニしながら

「買って来たよ。沢山食べても大丈夫」そう答えた。

でも食べたら
食べただけ太るらしいので
適量を与なければいけないそうだ。

ペットフードの棚で
私達の昼食より高い缶詰を見つけ
軽く凹んだ田辺紀之。

チョコにはチョコに合ったのを買ってきたので大丈夫。

桜ちゃんの腕の中にいる新しい家族を私は撫でる。

桜ちゃんと一緒に
元気に育てよ。