「ただいまー!」

日曜日の午後
お金持ちのおばあちゃんの家から桜ちゃんのご帰宅。

その元気な声を聞くと
こっちまで元気になってしまう。

「おかえりー」

猫まっしぐらな感じで
玄関からお泊りお着替えリュックを背負ったままで、私の腕の中にジャンプ。リュックの中からお気に入りのクマちゃんが顔を出していた。

一年生重くなったな。
いつまでこうやってジャンプを受け止める事ができるのだろう。
そんな事を思うと寂しくなりそう。

おひさまの匂いがする女の子をギュッとハグハグ。

それを優しい目で見る旦那様。

日曜の午後の幸せって
こんな感じかなぁ。

安いなぁ私。

「おみやげがあるよ」

ハグしたその手に
小さな箱がある。

おぉ
私のお気に入りのショコラのケーキ!

ブンブン振り回した後だけど
美味しい味は変わらないだろう。

「ありがとう。みんなで食べようね」

「うん」

可愛い
可愛い

あぁ
うちの子って可愛い。

人に言えないのが残念だ。

庭に穴を掘って
大きな声で叫びたい。

って
誰かさんに似てきたな
夫婦でこれはマズい。

今年の目標はクールな親になろうかしら。