二週間後
高級ホテルの三ツ星フレンチレストラン。
テーブルマナーを彼から習い
久し振りに高いヒールに足元緊張。
黒系のスーツをピシッと決めてる紀之さん
今日はイケメン度up
カッコいいけど……表情は悪い。
「笑顔笑顔」
私が言っても今日はダメ。
ここまで
こじれてる家庭も珍しい。
彼にエスコートされながら
個室の会食場に入る私。
今日の日の為
カードで買った黒のシンプルなスーツを着て、髪もアップにして気合入れました。
いつものように
気合だけが空回りしそうだけど。
ええい!
女は度胸。三時間ぐらい頑張るぞ。
って
テーブル席を見たら
もう皆さん座ってた。
セレブが揃うゴージャスなテーブル席。
上座左から
彼のご両親
今日の主役の弟さん
お兄さん夫婦。
右側には
相手のご両親
弟さんのお嫁さん
綺麗な女性が二人……きっとお嫁さんの姉妹だろう。
お兄さんと弟さん
紀之さんと顔が似てるなぁ。
「遅かったわね」
お義母さんのジャブに負けず
「すいません」って
仏頂面で一番下座に座ろうとする彼。
私は慌てて頭を下げ
その隣に座る。
そして目の前に並ぶ
ギンギンキラキラした
大小さまざまな
フォーク&ナイフ&スプーンのカトラリー。
どうしよう!
家で勉強して練習したフォークより数が多いっ!
えーっと端から取るんだよね。
その豪華さにクラクラしてると



