ソファに沈み込む男に缶酎ハイを差し入れし、私は桜ちゃんと過ごす。
トランプをして折り紙をして
寝る前には枕元で本を読んで
こんな時間に入り込み
寝る時間まで私が居る事にも、桜ちゃんは何の疑問もなく、目を輝かせ今日会った人の話を私に聞かせる。
『お母さんキレイだった』
『さくらにあいにきてくれたんだね』
『にちようびに、きてくれるって』
『さくらのお母さんなんだね』
『さくらのことスキかなぁ』
そんな笑顔を見ていると否定はできず
『そうだね』って、可愛い頬を撫でるだけの私。
「いくちゃん」
ベッドの中で仲良しクマちゃんを横に並べ、桜ちゃんは私の名を呼ぶ。
「なぁに?」
読み終えた絵本を閉じ返事をすると
「お母さんがきてくれて、さくらはシアワセです」
胸がズキンとするのは
なぜだろう。
「おやすみなさい」
私は桜ちゃんに優しく言い
嬉しそうに目を閉じるのを見届けてから、電気を消して部屋を出る。
そして階段を降り
桜ちゃんテンションとは真逆の男に声をかけた。
「桜ちゃん消灯」
ふざけて言うけど
「ありがとうございます」
私の分の缶チューハイも飲み干し
田辺さんはソファに沈んでます。
冗談も通じません。
トランプをして折り紙をして
寝る前には枕元で本を読んで
こんな時間に入り込み
寝る時間まで私が居る事にも、桜ちゃんは何の疑問もなく、目を輝かせ今日会った人の話を私に聞かせる。
『お母さんキレイだった』
『さくらにあいにきてくれたんだね』
『にちようびに、きてくれるって』
『さくらのお母さんなんだね』
『さくらのことスキかなぁ』
そんな笑顔を見ていると否定はできず
『そうだね』って、可愛い頬を撫でるだけの私。
「いくちゃん」
ベッドの中で仲良しクマちゃんを横に並べ、桜ちゃんは私の名を呼ぶ。
「なぁに?」
読み終えた絵本を閉じ返事をすると
「お母さんがきてくれて、さくらはシアワセです」
胸がズキンとするのは
なぜだろう。
「おやすみなさい」
私は桜ちゃんに優しく言い
嬉しそうに目を閉じるのを見届けてから、電気を消して部屋を出る。
そして階段を降り
桜ちゃんテンションとは真逆の男に声をかけた。
「桜ちゃん消灯」
ふざけて言うけど
「ありがとうございます」
私の分の缶チューハイも飲み干し
田辺さんはソファに沈んでます。
冗談も通じません。



