胃が痛い。
田辺さんはもっと痛いだろう。
胃腸薬でも持って行こうか。
夜になり
私は「友達に会ってくるから」そう両親に言い、冷蔵庫から缶酎ハイ2本とプリンを持ち出し隣に行く。
夜8時。
まだ桜ちゃんは起きてるかな。
こそこそと隣に行くと
「いくちゃん!」
桜ちゃんがパジャマ姿でお出迎え。
お風呂上りだろう
髪の毛がまだ濡れていた。
「あそびにきたの?」
「うん」
「うれしいです。きょうはお母さんにもあえたし、いくちゃんもあそびにくるし、さくらはうれしいです」
ピョンピョン飛ぶ桜ちゃんにプリンを上げると、もっとテンションが上がる。
可愛いなぁ。
ほのぼのとその可愛らしい表情と動きに頬を緩ませ、奥に進むと
テンション下がりまくりの男がひとり。
「いらっしゃい」
どよんどよんと悪いオーラが出まくってる。
本当に
わかりやすい人だ。



