あなたへ




「……東京に行こうと思う。」



「……ん」



なんとなく予測していた言葉。



「…大学も止める」



「……うん」



「東京に住むから…一緒に住めなくなる」



「………ん」




わかってることなのに

涙が出てきた。


そんな私に気づいたかどうかは

わからないけど


ユウちゃんは私の髪にそっとキスをした。