妖精と彼





そして、俺はハッとした。
木の幹の途中。幹が枝分かれして葉をつけるあたりに、何かがいることに気が付いた。







もしかして…木から降りれなくなってしまって、朝からここにいて助けを求めていたとか……?




よく見て、相手の正体を探る。






……人間の気配じゃないみたいなんだけどな………。
じゃあ、一体…?







そう考えながら木の上をジッと見つめていると、その「何か」はものすごいスピードで下へと降りてきた。

早すぎて姿が見えなかった。




俺はあまりの勢いに、さすがにビックリして後ずさりした。






「は…?………なに…?」







そして、俺の目に入ってきたのは……女の子の姿だった。