妖精と彼








中庭から一人で教室に戻ると、和と博貴が俺に気付いて駆け寄ってくる。





「おぉ!一人で帰ってきたってことは…あの子の告白、断ったんかよ…」
「もったいなー!隣のクラスで一番可愛いって評判の子だったじゃん!」






「………」





なぜか、俺がさっきの子に「告白された」とバレていた。
…ってことは、クラスの皆にもバレているんだろう。
………それは気まずい。





そんな俺の心境を知らず、和と博貴は人の恋バナで勝手に盛り上がっている。




和と博貴には、こういうことを毎回言われてウンザリしている。
そもそも「もったいない」って言う意味が分からない。





要するにこいつらは、サッサと俺に彼女が出来れば良いと思っているらしい。





「まぁ、愛は彼女なんか興味ないもんな〜モテるのにもったいない!」
「つーか、お前レベル高すぎるもん。お姉さんも美人だしな。」





「レベル……?」






博貴が姉さんのことに触れてきたのも気になったけど、「レベル」というのも気になった。




博貴は大きく頷くと、「レベル」について事細かに話し出した。