貴方はある日突然私の目の前に現れた
春
部内でも下手なほうの私には憂鬱な試合
私の使っている銀の矢は的が嫌いなようだ
しかし今回は矢がご機嫌だったのか
4本の矢を全部当ててしまった
応援席からの拍手を背中に受け、
冷や汗が伝うなか、平静を装って退場する
○○さん、すごいね
見知らぬ他校の生徒が声を掛けてきた
(誰だこの人は…)
ハチマキの色で学校がどこかは分かった
でもこんな人今までの試合で見たことないし…
…ありがとう
それだけ返して私は控え室に戻った
当時の彼との淡い淡い中学生のような恋愛が
終わりに差し掛かるのを悟った頃だった
春
部内でも下手なほうの私には憂鬱な試合
私の使っている銀の矢は的が嫌いなようだ
しかし今回は矢がご機嫌だったのか
4本の矢を全部当ててしまった
応援席からの拍手を背中に受け、
冷や汗が伝うなか、平静を装って退場する
○○さん、すごいね
見知らぬ他校の生徒が声を掛けてきた
(誰だこの人は…)
ハチマキの色で学校がどこかは分かった
でもこんな人今までの試合で見たことないし…
…ありがとう
それだけ返して私は控え室に戻った
当時の彼との淡い淡い中学生のような恋愛が
終わりに差し掛かるのを悟った頃だった
