ORANGE SNOW


「古代に眠りし癒しの力よ、かの者に呪縛の解放を与えたまえ。
----ディスペル!」

さくらが唱えると同時、蓮華の五線がふっと消えた。
瞬間蓮華が倒れ、それに驚きはっとし治癒の手を止めると、少女が起き上がりさくらに襲いかかろうと素早い動作で立ち上がった。
少女はそのまま手に炎をため、さくらの顔に近づける。

「な・・・・ッ」

「そのまま治癒かけて!!!」

それを見たリヴィアスが飛び出し、少女を押し倒し地面に叩きつける。
炎が地面にぶつかり、そこからもれた炎がリヴィアスに当たり顔を歪ませたが、少女を離さない。
さくらは一瞬蓮華を見、迷ったような仕草を見せたがすぐに首を振り、暴れている少女の宝石を掴む。
掴んだ瞬間、宝石から絡みつくような黒い光が迸ったが、さくらは戸惑わずにもう一度詠唱を叫ぶ。

「古代に眠りし癒しの力よ、かの者に呪縛の解放を!
ディスペル!!!」