ガタッと乱暴にさくらが立ち上がり、傍に置いてあった鞄を腰につけると、今にも走りだしそうな形相で玄関に向かい、出ていく音が聞こえた。 それと同時、リヴィアスもさくらに習い鞄を腰につけると玄関に向かいながらセルリアを指さす。 「待機ね。 きらの傍にいて」 「了解、気をつけて」 冷静にそう短く会話をすると、リヴィアスはさくらを追いかけて出ていった。 それをセルリアは不安そうに見送る。 なぜか、嫌な予感がしてたまらなかった。