「な、な…」
セルリアは思わずぺたり、と床に座り込んだ。
あまりの異常に、脳がついていかなかった。
その目の前には、
無類の人形が、すべてまるて生きているかのように動いていた。
はっとし少女を見ると、少女の体から淡い光が発せられていた。
そして少女の足元からは真新しい人形が床から次々と現れて、少女を囲うように踊っていた。
少女はひどく哀しそうな顔を変えずに、人形と共に踊り始める。
それはまるで人形劇を見ているようだった。
「(魔力は感じないから魔法じゃない…。
なんなのこれは…!)」
「傀儡っていうの」
セルリアの戸惑いを感じたのか、少女は踊りを止めセルリアに近寄り呟いた。
