ORANGE SNOW

「いいですかリヴィ、人は喧嘩するほど仲がいいのですよ。
意見がぶつかり合うのは本音で接しているからでしょう？」

「そうだけど･･･」

静かに説くエレーに苦笑しながらも、頷いてみせる。
エレーはそれを見ると、同じように頷き微笑んで見せた。

「きっと貴女は、何かを決意したのですね」

「え、わかんの？」

驚くリヴィアスにエレーはふふ、と笑いを溢して目を閉じた。

「貴女にとってそれがいい道とは思えないですが、貴女はしたい事をしなさい。
縛られすぎていたのですから、今きっとしたい事をしろと神が言っているのでしょう。
反対されても、貴女は行きますよね？」

すべてを見透かしているエレーに、敵わないよ、と苦笑するとエレーの手を握り祈りの言葉を呟いた。
それを聞くとエレーは目をあけ、再び微笑んだ。