―…
「どーうーしーよーうー」
机に突っ伏しながら、食パンを口に入れながら朝早くに声を上げている少女―セルリアは両隣に座っているリヴィアスとさくらを見、ため息をついた。
「食事は静かに食え、話はそれからだ」
セルリアの行儀の悪さをリヴィアスは横目で見ながら同じようにため息をつく。
何かを悩んでる様子の二人にさくらはいつものようにリヴィアスのお皿から食べ物を取るのをやめ、首をかしげた。
「ため息つくと皺増えるよ?」
「幸せが逃げるの間違いだろ」
さくらの言葉にリヴィアスは小さく突っ込むと、さくらは拗ねたような顔をして再びリヴィアスの分の食事を食べ始めた。
自分の食事がなくなっていくのを見ながら、躊躇いもないさくらに半ば呆れながらも、未だに机に突っ伏したままのセルリアの横に同じように机に身をまかせた。
そしてぽつりと、
「15歳になったら、ここ出なくちゃいけないんだよな…」
