ORANGE SNOW

「いたっ、痛い!
ちょっと痛いよ!」

「離れろこのちび」

「いだっ」

急激に与えられた衝撃に顔を歪めるさくらを見、リヴィアスは少女の頭を思いっきり叩いた。
するとすぐに少女はすぐにさくらから離れ、頭を抑えてリヴィアスを睨み付けた。

「ちびじゃないわよ、痛いじゃないの!
はげ!」

「はげじゃねーよ!」

「その前にセルリア、言う事は?」

今にも殴り合いをしそうなリヴィアスと少女に、さくらは笑みを浮かべ少女の名前を呼ぶ。
少女―セルリアは顔をひきつらせ、さくらに笑みを向けた。

「………ごめんなさい」

「いいこ」