ORANGE SNOW

「…ったく」

リヴィアスはさくらが差し出したご飯を受けとると、共にテーブルについた。
案の定さくらはリヴィアスの分から3分の1ほど奪い、自分の皿へとうつす。

「またかよさくらー…」

「リヴィアスいつも残すんだからいいじゃないの」

そうだけど何か一言言えよ、と文句を言うとさくらは頭を振り、聞こえないとばかりに自分の食事に手をつける。
相変わらずの食べっぷりに呆れながらも、こんだけ食べていてもすらっと痩せているさくらを羨ましくも思いつつ､自らも食べ始める。

と。

後ろからどたばたと騒がしい足音が近づいてきてる気配を感じ、二人は食事の手をとめ振り向いた。

「さーくーらー！」

そして振り向いた途端、背丈が小さなボーイッシュな容姿をした少女がさくらに抱きついてきた。