昔、一人の少年がいた。 そう僕はごく普通の高校生。今登校中…。
そうだ!!僕の自己紹介をしよう。
僕の家族は4人家族、その長男です。名前は、蘆崎宗詩(あしざきしゅうた)高校2年生だ!!ごく普通に単位も取れたし無事に進級もできた。彼女は今まで1人いる。付き合ってからは4年も経っている、あまりにも五月蝿い奴…こうやって噂しているとあいつが来そうで…やめよう。
お母さんは、蘆崎郁(あしざきかおる)。近所のスーパーでパートとして働いている。
お父さんは、蘆崎懋(あしざきつとむ)。よくイメージするサラリーマン…。
そして僕、長男です。
そしてもう一人妹がいる。来年高校生になるらしい…もう志望校に受かった中学三年生。その高校は僕が通う「楼関(ろうせき)高校」。よく周りから兄弟にしてはにてないせいか、
『あら!!彼女!?』なんて言われた。
『違います!!妹です。』と言うと周りは「期待していたのに」と呆れられる。
これでもあまりに似てないが、れっきとした妹だ!!
こいつの名前は蘆崎雫(あしざきしずく)。容姿はモデルの様なスタイルで、勉強は中の上!手料理は凄く旨い。家庭科はいつも「5」をとっていた。こう見えても彼氏はいないらしい。どうしてだろうと考えても分からない。性格?態度?……。そうだ!!「無口だからだ。」家に帰ればべらべらと喋るのに、外だと無口になるからだ。それが不思議…。
宗『どうして無口になるんだよ!!』
雫『だって…他人は信じられないじゃん。信じられるのは家族とお兄ちゃんの彼女さん!!…それにしてもお兄ちゃんの彼女さん私が見ても可愛いよね!!お兄ちゃんには勿体無い!!』
宗『仕方ないだろ!!あいつが告って来たんだから…俺がモテるってことだ!!』
呆れ顔で雫は僕に告げた。雫『ねぇ…自分の言ったことわかってる?っていうか今まで1人しか出来た事ないでしょ!!なにいってんだか。私なんか…』
宗詩はちょっと言い過ぎた所もあったが雫の「私なんて」の後の言葉が怖かったので先に謝った。
宗『わ…わかった。俺が悪かった…だからもう言うな!!その後の言葉』
その言葉が聞こえていなかったせいか雫は、
『1ヶ月に2人は告って来るもん!!』
その言葉が宗詩の心にズキンと突き刺さった…。
宗『うっ…その言葉を言ってしまったな!!……。もう生きる気力がなくなったよ〜〜。はぁ…。』
そう兄弟でルールを決めていたのだ。妹はモテモテで、方や兄は…モテない、そこまでブサイクではないのにイケメンでもない。だからルールは必要なのだ!!。ルールその1
『モテるからといって自慢しない事。』
なんて兄が適当に作った。どう考えたって兄に有利なルールだ!!なぜ反発しないかと言うと、小さい頃作ったと言うこともあり、親が「兄弟でルールを決めなさい。」なんて言うもんだからだ。雫は、「ヤバッ!!」と言う顔で兄に謝った。
雫『ごめん…。お兄ちゃん、ごめんなさい…私が悪かった。だから許して!本当にごめんなさい。』
気力が無くなっていた俺は雫の本気の謝りがわかった。だから許してやった。
宗『まぁいいよ。俺ももうそろそろ精神を強くしていかなきゃいけないしな!!』そういうとあの悲しそうな顔が一辺して、いつもの笑顔が戻った。
宗『お前、あいつに似てるな…。どうしたらそういう風に気分転換できるんだよ…。』なんていう会話を思い出しながら登校していた瞬間あいつがいた。
?『おーーい!!宗詩!!おはよー。変わらない面してるねー。』
宗『またこいつだよ…。』心で言ったつもりが口に出していた。
?『えっ…なんか言った?(怒)』
宗『えっ…何も言ってないけど…。』
?『なんか…またこいつだよって聞こえたんだけどなーー。』
宗『えっ…声に出してた?』
?『声に出してた?じゃないわよ!!何で嫌うの?私の事嫌いなの?私は宗詩が好きなのに…それとも他に彼女でもできた?どうなの?』
そんな訳がない…お前が俺にとって初めての彼女なんだから…。そんなに簡単には彼女なんて作れたら「お前とは付き合ってねーよ」なんて言いたい所だが言ったらまたなんか説教されるのがわかっていたから我慢した。