「憂先輩だ!憂先輩~!」

憂先輩はバレー部の先輩。

私は憂先輩に聞こえるように大きな声で叫んだ。

憂先輩は気付いてくれて、こっちへ向かってきた。

「美雨ー、朱莉ー、おはよう~。」

憂先輩の髪は少しぬれている。

朝シャンかな?

「あの、集合場所ってどこですか?」

朱莉が憂先輩にニコニコしながら聞く。

「えーとね、わかんなーい。」

私は沈黙...。

朱莉と憂先輩はケラケラ笑っている。

この二人、似てるんじゃ?

というか、集合場所わかんなくてどうしよう...。

「あれ、憂先輩髪ぬれてませんか?」

「あ、わかる~?朝シャンしてきたの~。」

なんだろう、このテンションの差は。