そして、次の日。

「ふぁぁ…」
長谷川くんの言葉を布団の中でずっと
考えていたら寝るのが遅くなってしまった…。

私としたことが…なんという不覚…。

そして教室に入った瞬間

「あっ!まひろぉーおはよーんっ」

「あ、おはようございます…」

「んー??なになに?めずらしーねぇ〜
まひろぉ、寝不足なの?」

意外と些細なことに気がついてくれる
意外と優しい方なんですよね…。

「はい……そうなんです…
実は…昨日の夜、考え事を少し…」

「んー、そっかぁ
まひろも女のコだもんねぇー♡」

「えっ?!」

あぁ…前言撤回…。
奈緒さんは恋にしか目が無い人でした…。

「そ、そんなふしだらな事考えてませんよー」

自分の机の上に荷物を置きながら
苦笑いで言葉を返した。

「んもぉ///まひろのくせにぃ///」

とキャピキャピした感じで手を振り上げ
次の瞬間パシッといい音が鳴り響いた
と思った。その時私の肩に
ジーンと痛みが走った。

「いっ……た…」

「ん?あぁごめんごめんーあはは♪
でもさぁ?ふしだらなことなんてないょ?
だってフツーのことだもんっ♪」

「いやいや、まず異性のことなんて
考えてませんよ?!」

ん…?待てよ…異性の事を…考えて…
な…く…はない…よ……ね………?
だだだだだって……長谷川くんのことを…

「んー?その顔はぅそついてなぁーぃ??」

ニヤニヤしながら聞いてくる奈緒さん。

「つっ!!う、嘘なんて…ついて
るわけないじゃないですかっ!」

こ、小悪魔…