【完】時を超えて、君に会いに行く。



数学の授業ではこないだのテストが返却された。


私は初めて小テストで満点をとれた。



だけど今は、喜ぶ気分になれない。



それより、今日はどうしようかと考えていた。



沙奈はバイトで、私ひとりだけが放課後残ることになる。



でもそうすると、前と同じようなことが起きてしまうかもしれない。



万年筆はもう買いに行かなくていいけど、でも……



〝航とふたりで歩いて帰る〟っていうことが、前回の金曜日と全く同じ条件になる。



だとすれば未来も同じになってしまうじゃないのかな……。



なによりもそれが怖いんだ。




なんだろう、これ。



まるで、物語の結末を知っちゃってるような……。


定められたその結末に向かっているだけのような、そんな感覚。




同じにするのはダメ。


それだけは絶対、阻止しなきゃ。




……私は今日、放課後には残らない。