「もしかすると、告白かもね」



彼方は淡々と、当たり前のようにそう言った。


胸がドキッとする。



……そっか。




航が、陸上部のマネさんに……。


確か、陸上部のマネって、可愛いって有名の人だよね。



すると彼方は、スタスタと美術室へと入って来て、私のもとへとやって来る。



「……心配?」



私の顔を覗き込むように、少し口角をあげてそんなことを聞いてきた。



「え……」



「未歩は、航のことが好きなんじゃないかなって思ってたから」



「……」



びっくりした。


沙奈だけでなく、彼方にまでそんな風に思われてたなんて。



……私って、航が好きなの?