【完】時を超えて、君に会いに行く。




「代わりました。上原です」



『上原か。急に悪いな。早速だけど、あんたもう今日で担当してる作家の初稿、終わるよな?』



「はい。その予定です」



『なら単刀直入に言う。あんたに、沢上遥さんの担当の代行を頼む』



……え?



「私……ですか?」



『ああ』



「でも、私まだそんなに大きな仕事をしたことないし……」



大賞作品に関わらせてもらうなんて、今まで一度もなかった。それに、この1ヶ月は今担当してる作品で忙しくて、ろくに話の内容も掴めていない。



『なにを怖気づいてる。社長からも許可はもらった。私も社長も、あんたのことを見込んで頼んでいる。大丈夫だ、自信を持て』



「…………」



『いいか?これは一生にない大きなチャンスだぞ?そのチャンスを逃すな。自分の力で、未来を変えろ』



ズルいな……編集長は。


そんなこと言われたら……もう。



「はい。わかりました」



そう言うしか、ないじゃないか。



『よし、いい返事だ!』