【一瀬 彼方side】



俺の生きる時代は、この時代……平成とは比べ物にならないくらいに荒んでいた。



文明は進み、欲深い人間は不老不死を望むようになった。


研究者たちは、日々闘争心に燃え、研究を進めている。


時代の流れの中で、生命理論は大きく変化していた。



それは、この体。


俺の時代では自然治癒力が進歩しており、ほんの少しの怪我や病気で体が朽ち果てることはない。



また、さらなる未来の文明を知りたいと望んだ研究者をきっかけに、タイムリープの研究も始まっていた。




これは、そんな時代で生まれたちっぽけな少年の話。