「未歩ー!早く起きなさーい!」 突然、大きな声で名前を呼ばれ、目が覚めた。 あ……れ……? 目の前に広がるのは、見覚えのある天井。 毎朝見ている光景……。 私の部屋だ。 「うっ……」 意識をしっかり取り戻したと同時に、とてつもない気持ち悪さが私を襲う。 頭がガンガンと割れるように痛い。 そして、高熱でうなされるときよりもヒドイ吐き気。 ……ダルい。 なにこれ?風邪?