全部私が作り出した、もうひとつの物語だった。 病院には暗闇が広がる。 月は、雲で隠れてしまっているのか。 私の足元を照らしてくれる光は、一筋も差し込んでこなかった。 眠れない夜に、どうにか眠りにつく方法を知りたかった。 次に目が覚めたとき、もしかしたらまた金曜日だったりしないかな?なんて、淡い期待を抱きながら。 夢も見ないほど、深く、深く。 眠りに落ちて、次に目が覚めたときに……。 どうか君が、笑っていますように。