先生教えて…

「そんなことが…」


私は先生の悲しげな表情に胸が苦しくなる


「さくら… どこにいるんだろう…」


先生は遠くを見つめていた


私にはどうすることもできない


中川さくら


先生が愛した女性


私ならどこにも行かないのに


ずっとそばにいるのに


「すいません こんな暗い話…」


先生の表情があまりにも辛そうで


気付いたら先生に抱きついていた


私も自分の行動にビックリしたけど


これ以上私に出来ることなんてないから


「先生… 私力になるから 先生私を信頼して」


先生は優しく抱き返してくれた


「僕は初めから相沢さんを信頼してます」


このときから私と水澤先生との間には強い信頼関係が生まれた


恋人にはなれないけど


先生にとって


特別


になれたらいいな…