あたし本当はそんないい子じゃないよ。
龍臣とずっと一緒にいたいって思うし、マネさんの女の子にも嫉妬しちゃう。
でも、その度に龍臣が、笑顔であたしのところに来てくれるから、あたし待ってられるんだよ?
本当は長く一緒にいたいもん。
「あたしだって不安だよ。龍臣に、マネさんが話しかけるのすら嫌。」
「!」
「だけどね、あたし、マネさんも含めて、龍臣と、龍臣のチームメイトが試合で勝った時の笑顔とか、部員じゃないあたしにまで、優しくしてくれるところとか、すごく好きなの。そんな人たちに囲まれてる龍臣が大好きだから、安心して送り出せるんだよ。」


