「龍臣。部活お疲れ様。」

「ん。まぁ、好きでやってることだからな。」

そう言いながら、ニカっと笑う顔が可愛い。

「せっかくのバレンタインなのに、部活休めなくて悪いな。」

そんなことない、ってあたしは言えればいいのに。

でも、やっぱり、龍臣と一緒に長くいたいって想いには勝てないんだよなぁ…。

「萌乃が、待っててくれるから、俺は部活にも集中できるんだよな。」

「え?」

「萌乃がさ、嫌な顔しないで送ってくれるから、萌乃とずっといたくても、頑張れる。萌乃が俺の顔を見ると笑ってくれるから、俺、安心できるんだ。」

そんな…。