でも今はそんなのどうでもいいや。

だって今、気持ち伝えられたから。

「ごめん。急に告白なんかして。まぁ、彰吾の眼中にウチは写ってないだろうけど、伝えたくて。明日からはちゃんと幼馴染に戻るから、今日だけは、失恋、させてよね」

それだけ言うと、マンションに向けてウチは走り出す。


本当は答えを聞きたい。でも、聞けないよ怖くて。

もしかしたら、彰吾は、友香のこと好きかもしれない。

他の女の子が好きかもしれない。

だったら、彰吾に幸せになって欲しいもん…。

「待てよ。」